入院中のこと 当たり前に出来るってありがたい トイレ編
我が地方の先日の天気予報、雨の確率60%、だっけな?
予報は雨でもほとんどハズレの日が多く、自分のところは今年は空梅雨?
おかげで風が涼しくて助かります。
8月半ばまでは腹帯着けてなきゃならないと思うので、バチあたりだけどこのまま過ぎてくれることを願ってたりして。すみません。。
残しておきたい入院中のことがまだちょっとあるので(あと2,3個ネタが)、これからそのことを。
その翌日は土曜日だったので、朝の回診のときにてっきりお休みだと思ってた主治医の顔があったのに驚いた。
「はい、じゃあ立って今日も歩く練習をしてみましょう。ゆっくりでいいですからね、ゆっくりで」
ベッドの角度を上げて身体を起こし、そろそろと足を出す。
お腹に胸にわずかの動作が響いてなんとも言えない痛みに耐えながら、前の日と同じように部屋を出たところまででまたベッドに戻ると。
「はい、いいですね。もう管は取りましょう。トイレは自分でいけますからね」
とおしっこの管が抜かれ、とりあえずそのあたりは自由に。
と言ってもそんなに急に動けるわけもなく、病院の作りが各部屋のすぐ外にトイレや洗面台があるのは本当にありがたかった。
「先生、お休みは?」
「ありますよ、大丈夫です」
キタムラ先生はこの日もにこにこ、朝だけでなく、夕方も「動いてみてどうです?」と様子を診に来てくれて、それってやっぱりウレシイ。
あまり眠ることができなくて、昼寝もほとんどしなかった(出来なかった)自分は毎晩入眠剤のお世話になっており、この日も9時頃飲んで眠りについたのですが、12時頃にはもう目が覚めて。
それでも、なんとなくうとうとしながらも、3時ころにはすっかり覚めてしまった。
トイレに行ってこようか…。
しかし、この頃はまだトイレに行くのは一苦労。
唇をかみ勇気を振り絞ってやっと一つの動作を起こす、という感じだったのですが。
しばらくウン◯ちゃんが出ていないのにふと気づいた。
14日に入院してからずっと出てない。木・金・土、そして、今日は日曜日。
大変だ、大変なことに気づいてしまった。
便秘がちょっとでも続くと私、身体中からウン◯のニオイがしてくる…、気のせいかもしれないけど(ちなみに、オナラが出るとかじゃなくて、体臭そのものが)。
今回はまだニオイしてないけど、マズイ、これはマズイ。
お風呂にも入れてないのに、大変なことになってしまう。
手術日以降、何につけ自分の頭には某家庭教師業者のCMでクララが「どうもこうも、このザマよ!」と言い放つのがずっと離れなかったんだけど、
このときもよろよろトイレに向かうのにずっとそれがこだます。
金曜昼から始まった食事は毎回、まだ半分も食べれてないけど、マズイ…。
しかし、やっとの思いでトイレに座ったところで、だからと言ってすぐそう簡単にもよおしてくるものでもなく。
赤裸々に書いちゃうけど、多少はしたい気持ちもあるんだけど、お腹に力をこめることが出来ないから頑張れなくて、歯をくいしばって気持ちだけ、みたいな状態。
看護師をしている叔母が「あんまり出ない時は入り口で硬くなってるから手袋はめてそれをかじくり出す」と言ってたことを思い出す…。そんなの絶対にイヤだ!
夜中、誰も起きていないであろう(希望的観測)をいいことに、ウォシュレットで刺激しては歯を食いしばる、というのを何度も何度も繰り返し…。
ダメだ、もう無理、とあきらめてパジャマのズボンを上げてはまた、なんてな必死の努力の甲斐あって、それでもわずかながら気持ちだけ、みたいな感じだけでも少しだけほっとしながらようやくベッドに戻ったらもう4時前。
だけど、この時、私には今度はまた別の心配が持ち上がってた。
というのも、何かわからないけど、出血してる。
それって痔なのか、不正出血なのか、生理なのか。
タスオミンを飲み始めてすぐに止まった生理は2ヶ月前とその3ヶ月くらい前にあったけど。
それから止まってたのがまさか、今? だけど、今のこの状態で生理になるのは避けたい…。
バッグに1個だけだけど、入れてた生理用品があってよかった。
だけど、もしそうだったら、売店が開くのって何時から?
よろめいたってなんだって買いに行ってこなきゃならない。
そんなあれこれ思ううちに朝が来て。
「イズミさん、昨夜は眠れました?」とやって来た看護師さんに。
「ううん、3時位にもう起きちゃってそれからダメでした。
で、あの、私、入院してからずっと出てなくて。さっき1時間近くトイレで頑張ったんですけど、ダメだったんです」
「え、それは大変。頑張らなくていいですよ、頑張ったりしたらお腹が大変なことになっちゃう。キタムラ先生びっくりしちゃいますよ。
すぐにお薬出してもらいましょう。マグラックス、っていう便を柔らかくするクセにならない薬があるんです。それを出してもらいましょうね」
「よかった、お願いします」
出血はやはり生理。なぜよりによって今、よしてほしい。って誰に言うの?
隣のベッドのヤマノさんに8時半に売店が開くのだと教えてもらって、朝食後、歯磨きと洗顔をなんとか済ませて10階の病棟から1階の売店へ。
この時は本当に辛かった。
痛むお腹を押さえ、点滴柱を頼りにやっとの思いでわずかに歩いては立ち止まり、途中、何度もうずくまりたくなるのを必死でこらえ。
エレベーターに椅子があってよかった。
商品を見つけてもそれに手を伸ばして取るのが苦しい。
お店でたまにおばあさんとかがお財布開けて、ここから出して、って言うのを見かけるけど、自分もそうしたいくらいにしんどかった。
点滴柱にレジ袋を引っ掛けてよろよろ戻る。
傷が突っ張ってまっすぐに立つことなんて出来ないから、まさにへっぴり腰だけどそれどころじゃない。
そんなこんなで迎えた朝の回診ではまた主治医の姿が。
恥ずかしながらトイレで死闘したことを話すと(さすがに詳細は語れませんでしたが)、腹圧をかけるのはよくないので食後に必ず薬を飲んでください、とのこと。
「先生、今日は日曜日だけど」
「今日は僕、当番なんです」
「じゃあ、昨日もお当番さん?」
「え、お当番さん?(笑) はい、お当番さんです」
「すみません、ありがとうございます」
「いいですよ~」
この日もキタムラ先生は夕方も診に来てくれて。
手術してから翌週の金曜日まで毎日朝に晩に、日によってはそれ以上に寄ってくれたこともあり、本当にありがたかった。
他の先生と一緒に見えるときもあり、朝の回診とか形成の先生がいつも団体で来るのは広範囲(部位)を担当しなきゃならないからなんじゃないかと勝手に思ってる。
また、そこでは乳房の自家再建はひと月に一人(手術が長時間になるので、手術室の確保が大変だそう)らしく、そういったこともあったと思います。
by izumi_h23
| 2014-07-01 17:25
| 乳房再建(腹直筋皮弁術)
とあるアラフィフのグータラ日誌。 たまに部分切除して二カ月後に全摘、その一年後、自家再建した乳がんのこととかも。
by izumi_izumo
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