手術して翌日のこと 歩行練習とアレとコレ

手術して翌日のこと 、続きいきます。

病室に戻ってきたその日の午後は特に何をするでもなく、ただただぼんやり。
手術痕のお腹も胸も硬膜外麻酔のおかげでじっとしてさえいれば、そんなに痛みはなかったと思う。
っていうか、全然痛まなかったといえばそうでなくて、なんていうか、お腹は空っぽって感じでもないんだけど、なんていうか、剥かれたっていうか、削がれたっていうか、イメージ的には赤?
肉を提供した方もされた方も赤い感じ、って変な表現なんだけど。でも、本当にそんな感じだった。

動けば当然痛みが集中するので、ベッドを50度に起こして(これは退院するまでインプットされたみたいん忠実にしてました)若干手足を動かしたところで、絶対に姿勢を崩すことはなく。
この時の自分にとって体を動かすなんてほど遠い、たとえば、そこらにあるものを手に取る持ってくる、下に落ちたものを拾うなんてな動作についてはそんな日が来ることすら信じられない考えられないみたいな感じ。
だけど、動きをおさえることについては自分でどうにかなるにしても、こみあげてくる咳だけはもうどうしようもなかった。
長時間の手術後は咳がよく出るみたいですが、これって本当、咳をするとお腹にとんでもなく響くので胸のところでこらえる、口の中で咳するみたいな、とにかく腹筋に響かないように必死だった。
もちろん、笑いもこらえる。
っても残念なことに?この時、笑いたくなるようなことは皆無だったけど。

そんなこんなの中、それでも夕方、キタムラ先生(タツヲ先生ではなんとなくしっくりこないので名前変更。後で前の記事の名前も変えておきます)以下形成外科医ご一行様がやってきたときにはベッドから立って病室を出たところまでの何歩かを歩く練習を。
90度近く(多分)まで起こしたベッドから先生様の手を借りて起き上がり、足を出して立ち上がるまでがまず一苦労、
「ゆっくりでいいですよ~、ゆっくりで」
と声をかけられながらどうにかこうにか、やっとの思いでベッドから抜け出し、硬膜外麻酔の点滴柱を頼りによろよろと歩き始めたわけですが。
これって私にとっちゃ、クララが立った、なんて感動どころか、先生のことを内心では「オニ!」とか思ってたよ、実は。

だって、これだってすんごい恥ずかしい話なんだよ、朝のうがい披露の時みたいに。
五十路のオババがベッドからやっと起き上がってほんのわずかそこらを歩くのをこれまた数名の先生&看護師(幸いこちらは勤務交代の時間だったこともあって、一人か二人いたかどうか)みんなが見守って、一緒に歩いてくれるですよ!
中には後をついてくる先生もいるわけですよ!このワタクシのヨタヨタ歩きの!
もう、動くのもつらい!、見られるのもつらい!、よろめくのもつらい!
ツライツライツライ!(←カタカナにしたらどっかの家庭教師あっせん所みたいに見える)
このままトイレにも行け、って言われたらもう本当にどうしようかと思ったけど(部屋を出てすぐのところにトイレがある)、
「はい、大丈夫ですね、そこまででいいですよ」
って言われてこの日の歩行練習終了(もちろん、またしずしずヨタヨタとなんとかベッドに戻る)。
「今日はここまでにしておきましょう」
「もう今日は歩かなくていいんですか?」
「はい、もうじっとしてていいですよ」
よかった、この状態で歯磨きもトイレも自分で行くように言われたら、足を下した瞬間に転げ落ちて動きが停止してたかもしれない。

その後、ようやく待ちに待った娘が母と一緒にやってきた。
頼んでたとおりパンツを持ってきてくれたのはありがたかったが、仕事の後でわざわざ母を迎えに行ってから来たのでは大変だったろう。

その渦中のパンツは夜の担当看護師さんに家族に持ってきてもらったことを話すと
「聞いてますよ」とすぐに手伝ってくれて、無事交換。
これでぴったりパンツの痛みから解放されると思ったら心底ほっとした。おしっこの管と肌との間には痛みを和らげるためにガーゼをはさんでくれてあったけど、それでもやっぱり痛いのをずっと我慢してたから。
些細なことだけど、こんな動作さえも自分一人ではまず無理だった。

で、その後しばらくして、足の血栓(エコノミー症候群)を予防するためのマッサージャーが動いてないことに気づいて。
着替えの際に外したまま、看護師さんに忘れられてしまったらしい。
夜だし、消灯の時までもう誰も来てくれない。ナースコールを押すしかない。
だけど、今度はそのナースコールが手探りしたけど見つからない。
何か大きいボタンスイッチもあるけど、これは違うんじゃ…? どうしよう…。
「すみません、あの、ヤマノさん(仮名、なんとなく)でしたね、すみません、もう動けます?」と隣のベッドの人に声をかけてみる。
「はい」
「あの、すみません、あの、申し訳ないんですが、ちょっと見てもらえないでしょうか、私、あの、まだ動けなくて」
「はい」どうしました?、とヤマノさんも前々日に全摘してインプラントを入れたばかりだけど、すたすたとやってきてくれて。
「すみません、ちょっとナースコールを押したいんですけど、私、動けなくて横も見れなくて、どこに行っちゃったのかわからなくて」
「ここにありますよ。あと、こっちの大きいのもそうって言ってたと思うけど」
「すみません、助かりました、ありがとうございました」

この彼女とはこれを機に少しずつ会話するようになり、大変にありがたいことに退院する時まで私の下膳を手伝ってくれたのでした。

e0325811_0432387.jpg


今日は大変な暑さだったにも関わらず、我が家のオバーチャンは毛皮のコートまで着てるというのに炎天下の中お昼寝。
見ての通り、草ぼうぼうのネズミの額は来週月曜日にきれいになる予定です。。
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by izumi_h23 | 2014-06-14 00:42 | 乳房再建(腹直筋皮弁術) | Comments(2)
Commented by ta-marines430 at 2014-06-14 18:37
izumiさんのオバーチャン!
気持良さそうに寝ていますね。
暑くなってきましたわ。リハビリ頑張って下さい!

Commented by izumi_h23 at 2014-06-14 21:55
タマリンさん、ほんと暑くなりましたね!

うちのオバーチャン、いつも寝てばーっかり。
葉っぱの加減が気持ちいいのか、植木場の中に入り込んで寝てたりもします。
私と一緒で暑いのが苦手な方だったはずなんですけど、
太陽の下でもいつまでも寝てて、たまにちょっと心配になります。
おかげさまで身体の方はだいぶよく、
今日は百地章先生の講演会を聞きに遠出してきました。
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とあるアラフィフのグータラ日誌。 たまに部分切除して二カ月後に全摘、その一年後、自家再建した乳がんのこととかも。


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