それぞれに…
昨日、仕事を終えて戻ってきたところに「今日、タミちゃんがお母さんと一緒にご飯食べたいって」という娘からのメール。タミちゃんとは一昨年からおつき合いしている、娘のカレシです。
一緒に食事するのって、去年の連休に「バトルシップ」を観に行って以来なんじゃ?
「いいよ」と返すと「何が食べたい?、って聞いてる」好き嫌いのない自分ではありますが、パートでお昼が遅いからあんまりお腹も空いてないだろうなぁ、と思いつつも「なんでも」と返信。一昨年あたりからそこらにやたら出来てる、赤や黄色の変な看板の中華料理屋だけは絶対パス、と加えたかったけど、そのあたりは娘がよく承知していることかと。
夕方になって「これから迎えに行きます」と連絡があったものの、やっぱりお腹はあんまり空いてない。なんせ、2時までのパート勤務を終えて帰ってからお昼を食べて、その後は疲れて1時間くらい寝る、というのが最近のパターンなので。
それでもせっかく誘ってくれているものをそんな顔も出来ずにいたら、連れて行ってくれたのはメイン料理一品にケーキバイキングとフリードリンクのセットが売りのカフェ。
私は大根おろしときのこのスパゲティでセット注文。これならばなんとか食べれるでしょう。
スマホやパソコン、ケータイやペットちゃんズのこととか、他愛もない会話をしながら、そうだ、ここを出たら電気屋にちょっと寄ってくれ、と言ってみると。
「なんで?、お母さん、自分で行けばいいじゃん」
「いや、この間、ネットのプロバイダのことで通信社から電話があってさ。それで、その関連のパンフとか説明書だけもらってきたいから。Yダは嫌だけどパンフもらうだけだし、すぐそこだからちょっと寄ってもらえるかな?」
「なんでYダはダメなんですか?」
「Yダは創価企業だからね」
「そうなんですか? そんな話聞くと、俺もこれから行くのやめたくなっちゃうな」
「そうなの? 私は伊藤園の飲料は避けてるし、チョントリーもなるべく買わないようにしてるんだよ」
「え、そっちもダメなんすか?」
「もう!また、そんなこと言い始めて!」と娘に制されたのでそれ以上は私も言うのはやめましたが、ふむふむ、しめしめ、これならば私と気が合うでしょうよ、これまでの会話からしても。選挙で民主党になんか絶対入れちゃだめだよ、ってのも言っておいた。
さて、じゃあお腹もいっぱいになったし、そろそろ行ってみますか、と立ち上がろうとしたら。
唐突に。
「あの、実は、ですね。
実は、僕、昨日、娘ちゃんにプロポーズしたんです。そしたら、オッケーもらえたんで、あの、来月、お家の方に挨拶に行きたいんです」
………、そうですか、やはり、そうきたか…。
一昨日は娘の誕生日。水族館に行くから、とふたりで朝早くから出かけて、帰ってきたのは私が寝た後、かなり遅い時間。
その翌日に呼び出されたとあらば、母としては予測せざるにはいられない。ついでに、気づいてるよ、左手の薬指にこれまでなかった細かなダイヤがいっぱい詰まった指輪がキラキラ光を放ってるのを。
「タミちゃん、この娘をもらっても困ると思うよ? 家のこととかなんにも出来ないし。それでもいいの?」
このセリフ、実は私の母がやはり夫が結婚話を持ち出したときに言ったことと全く一緒。それが口をついて出てきた。
だけど、そんな私もなんとかここまでやってきた。
言いながらなんだか涙が…。
娘がいよいよ嫁に行く日が来るのか………。
「あのさ、自分はなんにも知らないかもしれないけど、この間入院してたときだって、私が家のこと全部やってたんだよ。ご飯の支度だってちゃんとして、後かたづけして。洗濯物だってね、干してたたんで、掃除だってやってたんだから。アキヨさんに聞けばわかるよ」(っても、おばあちゃんは一緒に住んでないし)
「昨日もね、出かけるとき、お弁当作ってきてくれました」
ふたりで顔を見合わせては、にこにこニコニコ、幸せそうに満面の笑み。
親としては子供の幸せを第一に願うのみ。お互いに好きで一緒になりたいと思う人なら、出来れば一緒させてやりたいと切に思う。
いつまでも家においておくわけにもいかないし。私がこの娘の歳の時、娘は3歳、下の子は1歳だったんだよね…。
「お母さんからは何も言わないから、お父さんには自分で話してよ」
後でこそっと「私にはなんにも言わないで指輪用意してくれてあったんだよ。私、お店にも行ってない。自分で選んで買ってくれたんだよ」。
しかし、なんと、10月には家を出たい、と言われて。
つき合い始めたのと同じ日に共に生活を始めたいと思っているらしい。
「え、でも、お母さん、まだいつになるかわからないけど、また入院しなきゃならないよ。その時は帰ってきてくれるんだよね?」
「うん。帰ってくるよ。家に泊まるかどうかはわからないけど、世話をしには毎日必ず帰ってくるよ」
「大丈夫ですよ、お昼は家に帰ってきたい、って言ってるんで、近くに住みますから」(娘の勤務先は我が家の近所)
しかし、10月とか急に言われても、ねぇ。来週はもう7月ですよ。
結婚式とか後にする(周りにそんな人が多いらしい)とか言われても、ねぇ。
何も知らずに週末に帰ってくる夫は感情を顔に出すことがない人ですが、さて、どうでしょうか。。多分、何の返事もせずにただ黙ってそうですが。
下の子は下の子でこの間、
「俺は来年家を出るつもりでいます。で、遅くても5年しないうちに帰ってくるよ。俺はこの家の人間で、帰ってくる人だから」なんてなことを言い出して。
夫も来年の夏にはお勤めを果たし、帰ってくるでしょう。
去年、今年もそうだけど、来年にかけてもいろんなことが起きそうです。
それでも、その本質は誰もかわらない。
みんな、それぞれにそれぞれの時を迎えたみたいな、そんな年になるのかな。
この世に人として生まれてきたことの使命って、命のバトンを次代につなぐことに思えるこのごろ…。
うちにちっちゃい子が来るのもそんな遠い日のことではないのかも。
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一緒に食事するのって、去年の連休に「バトルシップ」を観に行って以来なんじゃ?
「いいよ」と返すと「何が食べたい?、って聞いてる」好き嫌いのない自分ではありますが、パートでお昼が遅いからあんまりお腹も空いてないだろうなぁ、と思いつつも「なんでも」と返信。一昨年あたりからそこらにやたら出来てる、赤や黄色の変な看板の中華料理屋だけは絶対パス、と加えたかったけど、そのあたりは娘がよく承知していることかと。
夕方になって「これから迎えに行きます」と連絡があったものの、やっぱりお腹はあんまり空いてない。なんせ、2時までのパート勤務を終えて帰ってからお昼を食べて、その後は疲れて1時間くらい寝る、というのが最近のパターンなので。
それでもせっかく誘ってくれているものをそんな顔も出来ずにいたら、連れて行ってくれたのはメイン料理一品にケーキバイキングとフリードリンクのセットが売りのカフェ。
私は大根おろしときのこのスパゲティでセット注文。これならばなんとか食べれるでしょう。
スマホやパソコン、ケータイやペットちゃんズのこととか、他愛もない会話をしながら、そうだ、ここを出たら電気屋にちょっと寄ってくれ、と言ってみると。
「なんで?、お母さん、自分で行けばいいじゃん」
「いや、この間、ネットのプロバイダのことで通信社から電話があってさ。それで、その関連のパンフとか説明書だけもらってきたいから。Yダは嫌だけどパンフもらうだけだし、すぐそこだからちょっと寄ってもらえるかな?」
「なんでYダはダメなんですか?」
「Yダは創価企業だからね」
「そうなんですか? そんな話聞くと、俺もこれから行くのやめたくなっちゃうな」
「そうなの? 私は伊藤園の飲料は避けてるし、チョントリーもなるべく買わないようにしてるんだよ」
「え、そっちもダメなんすか?」
「もう!また、そんなこと言い始めて!」と娘に制されたのでそれ以上は私も言うのはやめましたが、ふむふむ、しめしめ、これならば私と気が合うでしょうよ、これまでの会話からしても。選挙で民主党になんか絶対入れちゃだめだよ、ってのも言っておいた。
さて、じゃあお腹もいっぱいになったし、そろそろ行ってみますか、と立ち上がろうとしたら。
唐突に。
「あの、実は、ですね。
実は、僕、昨日、娘ちゃんにプロポーズしたんです。そしたら、オッケーもらえたんで、あの、来月、お家の方に挨拶に行きたいんです」
………、そうですか、やはり、そうきたか…。
一昨日は娘の誕生日。水族館に行くから、とふたりで朝早くから出かけて、帰ってきたのは私が寝た後、かなり遅い時間。
その翌日に呼び出されたとあらば、母としては予測せざるにはいられない。ついでに、気づいてるよ、左手の薬指にこれまでなかった細かなダイヤがいっぱい詰まった指輪がキラキラ光を放ってるのを。
「タミちゃん、この娘をもらっても困ると思うよ? 家のこととかなんにも出来ないし。それでもいいの?」
このセリフ、実は私の母がやはり夫が結婚話を持ち出したときに言ったことと全く一緒。それが口をついて出てきた。
だけど、そんな私もなんとかここまでやってきた。
言いながらなんだか涙が…。
娘がいよいよ嫁に行く日が来るのか………。
「あのさ、自分はなんにも知らないかもしれないけど、この間入院してたときだって、私が家のこと全部やってたんだよ。ご飯の支度だってちゃんとして、後かたづけして。洗濯物だってね、干してたたんで、掃除だってやってたんだから。アキヨさんに聞けばわかるよ」(っても、おばあちゃんは一緒に住んでないし)
「昨日もね、出かけるとき、お弁当作ってきてくれました」
ふたりで顔を見合わせては、にこにこニコニコ、幸せそうに満面の笑み。
親としては子供の幸せを第一に願うのみ。お互いに好きで一緒になりたいと思う人なら、出来れば一緒させてやりたいと切に思う。
いつまでも家においておくわけにもいかないし。私がこの娘の歳の時、娘は3歳、下の子は1歳だったんだよね…。
「お母さんからは何も言わないから、お父さんには自分で話してよ」
後でこそっと「私にはなんにも言わないで指輪用意してくれてあったんだよ。私、お店にも行ってない。自分で選んで買ってくれたんだよ」。
しかし、なんと、10月には家を出たい、と言われて。
つき合い始めたのと同じ日に共に生活を始めたいと思っているらしい。
「え、でも、お母さん、まだいつになるかわからないけど、また入院しなきゃならないよ。その時は帰ってきてくれるんだよね?」
「うん。帰ってくるよ。家に泊まるかどうかはわからないけど、世話をしには毎日必ず帰ってくるよ」
「大丈夫ですよ、お昼は家に帰ってきたい、って言ってるんで、近くに住みますから」(娘の勤務先は我が家の近所)
しかし、10月とか急に言われても、ねぇ。来週はもう7月ですよ。
結婚式とか後にする(周りにそんな人が多いらしい)とか言われても、ねぇ。
何も知らずに週末に帰ってくる夫は感情を顔に出すことがない人ですが、さて、どうでしょうか。。多分、何の返事もせずにただ黙ってそうですが。
下の子は下の子でこの間、
「俺は来年家を出るつもりでいます。で、遅くても5年しないうちに帰ってくるよ。俺はこの家の人間で、帰ってくる人だから」なんてなことを言い出して。
夫も来年の夏にはお勤めを果たし、帰ってくるでしょう。
去年、今年もそうだけど、来年にかけてもいろんなことが起きそうです。
それでも、その本質は誰もかわらない。
みんな、それぞれにそれぞれの時を迎えたみたいな、そんな年になるのかな。
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